引越しともなれば、大量の荷物を運ばねばならないので、その際には専門の業者に依頼することになるります。
ところが、その際に、引越し業者に依頼するのと運送業者に依頼するのとでは、ずいぶんと差が出て来ることになります。
しかし、この引越し業者と運送業者、何となく同じような搬送業者であるように思えてしまうのですが、実はこの両者は、かなり異なる業者であるのです。
というのも、運送業者とはその名の通り、荷物の運送を業としている業者なので、特に引越しをする人のために営業をしているわけではないのです。
このために、依頼すれば、引越しに伴う荷物の運送はしてくれるものの、特に引越し先での家具などのセッティングをしてくれる、あるいは手伝ってくれる、といったことはやってくれないのです。
それも当然のことで、運送業とはあくまでも荷物の運送が仕事なのであって、引越しの手伝いをすることが仕事ではないからなのです。
ところが、引越し業者というのは、あくまでも引越しをする人のために営業をしている専門の業者です。
つまりは、単に引越しに伴う荷物の搬送をするだけではなく、特に引越し先での家具などのセッティングを家人に代わってやってくれたり、あるいは家人のセッティング作業を手伝ってくれたりなど、引越しという作業に関わる全般に対してのサービス、というものを業としている業者なのです。
この引越し業者と運送業者との違い、というものがわかっていないと、引越しをする際に運送業者を頼んでしまって、「その不親切さ」に憤慨してしまう、という結果になってしまいかねません。
ただし、運送会社が引越し業者を兼ねている、という場合もよくあって、こうした場合に引越し業者として依頼を受けた際には、あくまでも引越し業者として仕事をするために、引越し先での家具のセッティングなども、ちゃんと手伝ってくれるのです。
運送業者だと運賃が安いので、頼みたい気持ちにもなりますが、引越しであれば引越し業者に依頼するのが一番良いと思います。